29 Aug | 2014
Campbell's Tea Shortbread
Campbell’s Perfect Teaを使った、素朴なショートブレッド。
発酵バターの香りとあいまって、ほんのりミルクティーのような味がします。
Campbell’s Perfect Teaの茶葉を加えたショートブレッドは、一日ティールームなどのイベントでもよくつくる定番です。7月末に下北沢のfogさんでおこなったアイスミルクティーのワークショップでも、お茶のおともにこのショートブレッドをお出ししました。
紅茶と紅茶のお菓子の組み合わせは本来トゥーマッチなのですが、ワークショップは、Campbell’s Perfect Teaの味と使い方を知ってもらうのが目的なので、あえて紅茶尽くしでいくことに。参加者のみなさん、とてもよろこんでくださり、レシピを知りたい!という声も多かったので(だいぶ遅くなりましたが)、ご紹介します。
日本でショートブレッドと言えば、ウォーカーのフィンガータイプをよく見かけます。クラシックなのは、縁に飾りをつけて大きな丸型で焼き、放射状にカットしたペチコートテイル型。でも、実際にイギリスの街を歩くともっと自由に、いろんな形のショートブレッドが売られています。
最初に「こんな形のショートブレッドもいいなあ」と思ったのは、英・ヘレフォード州にあるインテリアショップ、Baileysのティールームのショートブレッド。それは大きくて薄めのラウンド型で、お砂糖の飾りすらなく、ガラスジャーにざっくりと入っていました。素っ気ない、ただの丸いショートブレッドがなんだかとてもおいしそうに見えて、それからしばらく、ショートブレッドは丸い型でつくっていました。
同じ丸型でも、今回のレシピのようにぐっと厚みを出すようになったのは、ロンドンのThe Little Bread Pedlarを訪れてから。このお店は「ロンドンで、パリよりおいしいクロワッサンが食べられる」と言われるベーカリーで、噂のクロワッサンも焼き菓子もとびきりの味でした。
ここのショートブレッドが、フランスのサブレ・ディアマンのような形をしていて、その大胆な厚みと、ざっくりした焼き上がりがなんともよくて。「こんなショートブレッドもあるんだ!」と、またすっかり影響されてしまいました。
この紅茶のショートブレッドのレシピは、生地の配合が単純なのがいいところ。米粉などを加えずに小麦粉だけでさっくりした食感を出したいのと、なるべく現地の味に近づけたいので、私は中力粉や準強力粉を使いますが、普通の薄力粉でももちろんつくれます。
中力粉を使った場合、焼きたてはあまり風味がしないので、少なくとも丸1日〜2日くらい密閉容器に入れて寝かせるのがおすすめ。日ごとにバターがなじんで、ぐっとおいしくなります。ちょっと贅沢に発酵バターを使うと、ほんのりミルクティーのような甘ーい香りがしてさらにおいしくなりますよ。
Recipe
作り方
- 粉糖、粉はそれぞれふるう。茶葉はすり鉢などで細かくする。茶葉を粉に加えて、泡立て器などで均一になるよう混ぜておく。
- 大きめのボウルにバターを入れ、柔らかく練る。粉糖を少しずつ加え、ダマにならないようによく混ぜる。
- 茶葉を混ぜた粉を、2回くらいに分けて2に加え、ゴムベラで混ぜる。生地がまとまったらラップをし、冷蔵庫で30分以上(一晩でもOK)休ませる。
- 生地を2等分し、それぞれ直径5cm程度の細長い筒状にして、ラップで巻く。冷凍庫に15分程度入れて、ナイフでようやく切れるくらいの固さまで冷やす。
- バットにグラニュー糖を広げ、4の生地を転がして、表面にグラニュー糖をまぶす。厚さ1cmくらいにカットして、ベーキングシートを敷いた天板に並べ、160℃で20〜25分焼く。
材料
無塩バター(あれば発酵バター) 200g、粉糖 100g、中力粉(または薄力粉) 300g、キャンベルズティーの茶葉 14g、飾り用グラニュー糖 適宜